はじめに
配管工事の現場で働き始めると、最初は飛び交う専門用語の多さに戸惑うことがあるかもしれません。
「おい、そこのフランジ、RFじゃなくてFFを持ってきてくれ!」
先輩にそう指示されて、「アールエフ…? エフエフ…? 形が違うの?」と資材置き場で立ち尽くしてしまった経験はありませんか?
配管をつなぐ重要な部品である「フランジ」。一見すると、ただの鉄の円盤に見えるかもしれませんが、実はサイズ(100Aなど)や圧力(10Kなど)が合っていても、「座(フェイス)」の形を間違えると、水漏れや機材破損といった重大なトラブルにつながることがあります。
本記事では、新人配管工や施工管理が見落としがちなフランジの「RF」と「FF」の違いについて、そのリスクも含めて詳しく解説します。
有限会社進光では、こうした専門知識も入社後に現場でイチから学べる環境を整えています。「手に職をつけたい」「未経験から技術者になりたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも「フランジ」と「座(フェイス)」とは?

まずは基本のおさらいです。配管同士や、配管とバルブ(弁)を接続する方法には、「ねじ込み」「溶接」などいくつか種類がありますが、ボルトとナットを使って締め付ける接続方法を「フランジ接合」と呼びます。
そして、フランジ同士をくっつける際、水や空気が漏れないように間に「パッキン(ガスケット)」を挟みます。このパッキンが当たる「接触面」のことを、現場用語で「座(ざ)」、または「フェイス(Face)」と呼びます。
この「座」の形状にはJIS規格でいくつかの種類がありますが、建築設備(空調・給排水・衛生)の現場で主に使用されるのは、以下の2種類です。
1. RF(Raised Face / レイズドフェイス)
「レイズド(持ち上がった)」という名前の通り、ドーナツ状の座面のうち、パッキンが当たる中心部分(ボルト穴の内側)だけが一段高く盛り上がっている形状です。
- 特徴:表面に段差がある。
- 主な用途:一般的な鋼管(SGP)、ステンレス配管、高圧配管など。
- メリット:接触面積が狭いため、ボルトを締め付けた際に強い圧力(面圧)がかかりやすく、高い気密性を保つことができます。
2. FF(Flat Face / フラットフェイス)
「フラット(平らな)」という名前の通り、ボルト穴の外側まで含めて、面全体が平らになっている形状です。
- 特徴:段差がなく、真っ平ら。
- 主な用途:鋳鉄(ちゅうてつ)製のバルブ、ポンプ、樹脂ライニング配管など。
- メリット:接触面積が広いため、締め付けた力が全体に分散されます。これが、後述する「割れ防止」に役立ちます。
現場で絶対にやってはいけない「NGな組み合わせ」

ここが、今回の記事で最も重要なポイントであり、新人がやってしまいがちなミスです。
「片方がRF、もう片方がFF」という組み合わせでの接続は、原則としてNG(避けるべき)とされています。
特に危険なのが、「鋳鉄製のバルブ(FF座)」に対して、「鉄のフランジ(RF座)」を強引につなごうとするケースです。
なぜ、形が違うものをつないではいけないのでしょうか?「パッキンを挟めば漏れないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、問題は「漏れ」以前に、「機器の破壊」を引き起こす点にあります。
なぜ割れるのか?(メカニズムの解説)
RF(出っ張りあり)とFF(平ら)を合わせて、ボルトをギュッと締め込んでいく場面を想像してみてください。
- RFの「出っ張っている部分」だけが相手(FF)に当たります。
- しかし、ボルト穴がある「外周部分」には隙間が空いています。
- この状態でボルトを締め続けると、「てこの原理」が働きます。中心の出っ張りを支点にして、フランジの外側を無理やり曲げようとする力(曲げモーメント)が発生します。
- 相手が鋼鉄(SS400など)なら多少歪むだけで済みますが、相手が「鋳鉄(FC/FCD)」などの硬くて脆い素材だった場合、この曲げる力に耐えられず、フランジの耳部分が「パリン!」と割れてしまいます。
もし現場で新品のバルブを割ってしまったら、ただの部品交換では済みません。新しいバルブを取り寄せるための工期の遅れ、数十万円規模の弁償、そして何より「プロとしての信頼」を失うことになります。
だからこそ、配管工の鉄則として「RFにはRFを、FFにはFFを合わせる」ことが徹底されているのです。
どうしてもつながないといけない時は?

基本はNGですが、リフォーム工事や緊急対応の現場では、「既存のポンプがFFだけど、手持ちの配管フランジはRFしかない」という状況に出くわすこともあります。
その場合は、自己判断で作業せず、必ず職長や先輩に相談しましょう。一般的には、以下の対策をとることで、割れを防ぐことができます。
「全面パッキン」を使用する
通常、RFフランジにはリング状の「内面パッキン(RF用)」を使用しますが、FFとの接続時には、ボルト穴まで覆う「全面パッキン(FF用)」を使用します。
全面パッキンを挟むことで、RFフランジの段差の外側(隙間が空いていた部分)にもゴムやジョイントシートが挟まることになります。これにより、締め付け時の隙間が埋まり、フランジが反り返って割れるリスクを軽減できるのです。
ただし、これはあくまで「施工上の工夫」であり、高圧ラインなどでは推奨されないケースもあります。「なぜそうするのか?」という意味を理解して作業することが、プロへの第一歩です。
未経験から「配管のプロ」を目指しませんか?

ここまで読んで、「なんだか難しそう…」「覚えられるかな…」と不安に感じた方もいるかもしれません。しかし、安心してください。今、進光の現場でバリバリ活躍している職人や施工管理スタッフも、最初はみんな未経験でした。
教科書を読んで覚えることも大切ですが、私たちの仕事は「現場」がすべてです。実物を見て、触って、先輩の作業を見ながら「なぜこうするのか」を体感することで、知識は自然と身についていきます。
有限会社進光の強み
私たち有限会社進光は、栃木県宇都宮市・鹿沼市を中心に活動する配管・設備工事の専門会社です。大手ゼネコンの現場とは違い、少数精鋭のチームで動いているからこそ、一人ひとりの成長に合わせた手厚いサポートが可能です。
1. 資格取得をバックアップ
配管技能士、管工事施工管理技士、消防設備士など、建設業界には多くの国家資格があります。進光では、これらの資格取得にかかる費用を会社が負担します。「手に職をつける」というのは、単なる言葉だけでなく、一生使える「資格と技術」を手に入れるということです。
2. ワークライフバランスの充実
「建設業は休みがなくて残業が多い」というイメージをお持ちではありませんか?進光は、その古い常識を変えようとしています。
- 残業ほぼなし:基本は8:00〜17:00。現場が終わればサッと帰るのが進光のスタイルです。
- 完全週休二日制も選択可能:「ガッツリ稼ぎたい派」は週1休み、「家族との時間を大切にしたい派」は週2休みなど、ライフスタイルに合わせた働き方が選べます。
3. 面倒見の良い「人間関係」
少人数の会社だからこそ、社長との距離が近く、何でも相談できる雰囲気があります。現場で分からないことがあれば、その場ですぐに聞ける。失敗しても、次にどうすればいいかを一緒に考えてくれる。そんな温かい人間関係が、進光の自慢です。
まとめ
知識ゼロからのスタート大歓迎。私たちと一緒に、街のインフラを支えませんか?
今回解説した「フランジ」の話も、現場に出れば毎日のように触れる当たり前の知識です。今は分からなくても、進光に入社すれば、半年後には「それはFFだから気をつけてくださいね」と後輩に教えられるようになっているはずです。
建物がある限りなくならない、安定した仕事。そして、自分たちの仕事が地図に残り、人々の生活を支えるやりがい。宇都宮・鹿沼エリアで、腰を据えて長く働きたい方は、ぜひ進光の門を叩いてください。
面接という堅苦しい場ではなく、まずは「会社見学」や「カジュアル面談」からでもOKです。あなたにお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしています。

